ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ
「さあどうする？
　もう後戻りはできないよ！？」



　しかし、レインは下を向いてその長い髪の毛で顔を隠してあわてて袖で涙をぬぐう。

　少しだが、震えるその肩は怒りによる物ではなく、嬉しさと喜びからなるものだった。



「うん！
　いつかパパやママみたいなすごいハンターになって、いつか大商人になってみせるよ！」

　少し潤んでいる目を輝かせながら、レインはその場でママさんに向かって言い切ったのだった。



　すると、周りから拍手が沸きあがり、いつの間にか村の人たちが集まって来てレインを応援する声があちこちから聞こえて来る。



「アッハッハッハ！！
　レインよく言ったぞ！
　それでこそフレスニール家の子だ！」

　村長はそう言ってレインの肩を思いっきり叩いた。

　その反動でレインはガクッとよろめく。



　それから、レインママからボウガンを受け取り、ついでに持ってきていたレインパパのお古の防具、〝ランポスシリーズ〟を身に付けていた。



「似合うじゃないかレイン！！」

「うん、バッチしよレイン！」

「うむ、昔のフレスニールさんを思い出すなぁ」



　周りからそんな事を言われてレインは頬を紅潮させ照れていた。
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表紙・目次

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