モンスターハンタールチフェル
 声は段々と小さくなっていき、仕舞いにはピクリとも動かなくなってしまった。



 どうやらルチナはようやく討伐依頼の、〝畑荒らしの犯人〟を退治し終えたのだ。



「まったく、大した〝畑荒らしの犯人〟ね。
 こんなにでっかい体して、やる事が小さすぎるのよ」

 そんな事を呟きながら、ルチナは素材の剥ぎ取りにかかった。

 もちろん全ては剥ぎ取らず、3つだけ取ると後は土に返すのみ。



 そうこれがハンターの基本である。



 ・ ・ ・



 ルチナがイャンクックと激闘を繰り広げているときに、アレックもまたドスガレオスと奮闘していた。



 支給品の中にあったこの暑さを緩和する〝クーラードリンク〟と、ガレオス相手での傷を癒すために応急薬も飲んで、アレックは砂漠のど真ん中に立ち、大剣を両手で持って後ろで構えながら、自分の周りをグルグル回っている多少傷ついた巨大な背ビレを睨んでいた。



 そしてその背ビレは急にアレックに向かって泳いで来る。



 そして目の前まで来たとたん、



「はあっ!!!」

 アレックは構えていた、力を溜めに溜めた大剣カブレライトソードを思いっきり力任せにその背ビレ目掛けて
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