モンスターハンタールチフェル
「はぁあああああ!!!」



 大きく右、突き!
 大きく左、また突き!
 横横!
 そして、振り落とし!!



 と高速で振り回し、シックルはリオレウスの頭がボロボロになるまで漸撃を続けた。



『グアァー、ァアアア……』



 とうとうリオレウスは地面へと地響きを立てて倒れ付したのだ。



 シックルは大鎌を構えたままリオレウスの死体に近づいて、今自分が命を奪ったそれに手を当てて、無駄な命を狩ってしまった事に申し訳なさを感じていた。



 それはまるで死神が魂の安泰を祈るかのように……





「す、すごい、すごすぎるよぉ!!」

 レインが走ってシックルの元に向かって走って来るのが見えた。

(ほんと、大した奴だよあんたは……)



 とたん、レインが骨につまずいてこけたのを見て、シックルは今一瞬思っていた事がどっかに飛んでいってしまった。
< 127 / 645 >

この作品をシェア

pagetop