モンスターハンタールチフェル
「あ、これなんかどう!? 『盾蟹ダイミョウザザミ討伐』!」
「あ、面白そうね! それにしましょう!」
アレックの意見はどうやら無視されて結局ダイミョウザザミ討伐に決まってしまった。
盾蟹『ダイミョウザザミ』とはその名の通り、盾のように硬い殻で覆われた巨大な蟹のモンスターである。
背中にモノブロスの頭部の亡骸をヤドとして持っており、大きな爪を蓋代わりにしてその中に隠れることで全ての攻撃を跳ね返してしまうほど硬くなる。
ということで、三人は一人を除いて契約書に走り書きでサインをし、竜車の所まで駆けて行った。
その後をしぶしぶついて行くアレックに、カトリーナが声を掛けた。
「あの、アレックさん、ですよね? その、いえ、なんでもないです、頑張ってくださいね!」
「あ、ありがと…」
笑顔で応援されて、アレックは何だろうと思いながらも、お礼を言ってルチナの後を追った。
「アレックさん… いえ、滅龍士さん、頑張ってください」
「何やってんのアレック! 早く来ないと置いてくわよ!!」
「ちょっと待て! 俺を置いてくな!!」
アレックは走り出した竜車に飛び乗ってどうにか置いていかれずに済んだ。
そしてアレックたちの、ギルドでの過酷なハンター生活が幕を開けたのだった。
この先に待ち受けるものは良いほうに転がっても、悪いほうに転がっても、どちらにしても変わらずに、ただただアレックたちを待っているだけだった。
「あ、面白そうね! それにしましょう!」
アレックの意見はどうやら無視されて結局ダイミョウザザミ討伐に決まってしまった。
盾蟹『ダイミョウザザミ』とはその名の通り、盾のように硬い殻で覆われた巨大な蟹のモンスターである。
背中にモノブロスの頭部の亡骸をヤドとして持っており、大きな爪を蓋代わりにしてその中に隠れることで全ての攻撃を跳ね返してしまうほど硬くなる。
ということで、三人は一人を除いて契約書に走り書きでサインをし、竜車の所まで駆けて行った。
その後をしぶしぶついて行くアレックに、カトリーナが声を掛けた。
「あの、アレックさん、ですよね? その、いえ、なんでもないです、頑張ってくださいね!」
「あ、ありがと…」
笑顔で応援されて、アレックは何だろうと思いながらも、お礼を言ってルチナの後を追った。
「アレックさん… いえ、滅龍士さん、頑張ってください」
「何やってんのアレック! 早く来ないと置いてくわよ!!」
「ちょっと待て! 俺を置いてくな!!」
アレックは走り出した竜車に飛び乗ってどうにか置いていかれずに済んだ。
そしてアレックたちの、ギルドでの過酷なハンター生活が幕を開けたのだった。
この先に待ち受けるものは良いほうに転がっても、悪いほうに転がっても、どちらにしても変わらずに、ただただアレックたちを待っているだけだった。