ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ

　携帯砥石を投げ捨て、切れ味が戻った大剣をフックに掛けて、アレックは苦戦しているルチナの元へと掛けていった。

「すまないルチナ、後は任せろ！」

「お願い！」

　そしてルチナはいったん離脱すると、ちょっと離れた所でボロボロになったオデッセイを磨いていた。

「ギュオオオオオ！！！」

　ダイミョウザザミは怒り出し、さっきまでとは桁違いのブローがアレックの頭上をかすめていった。

（あれを食らったらひとたまりもないぞ！）

　次々と迫り来るダイミョウザザミの攻撃を避けながら、アレックは隙を見て大剣を急所目掛けて振り下ろしていった。

「だあああ！！」

「グギャアアアアア！！！」

　するとダイミョウザザミはひるんでその場に倒れ付してしまった。

　そして口元を見ると、何やら紫の泡を吐き出していた。

（もうそろそろだな）

「ルチナあと少しだ、頑張れ！！」

「う、うん！！」

　レインの放つ弾丸がさっきからダイミョウザザミの甲殻を削いでいってくれて、その後を叩き切る事で重症を負わせられることが出来たのだった。

　ダイミョウザザミが再び立ち上がると、今度は地面の中へと逃げていってしまった。

「はあ、はあ、はあ、」