モンスターハンタールチフェル
 どうやらレイン本人もここまですごいとは思っていなかったようだ。

 ダイミョウザザミを見ると、爪は両方とも吹き飛んでおり、無残な結果になっていたのだ。

 三人は残った、どうやらまだ素材としては生きている部分を、それぞれ三つずつ剥ぎ取ってキャンプへと戻っていった。

「ほんと、火の取り扱いには気をつけようねレイン」

「そうね、導火線一本火事の元よ」

「うん、分かった気をつけるよ」

 そんな会話をしながら三人は荒野を歩いて竜車の待つキャンプへと戻ったのだった。

 ・ ・ ・

アレックたちが余裕でダイミョウザザミと戦っている時、アンたちは切り立った崖の上にある丘へと着いた所だった。

 エリアに入ったと同時に目の前に巨大な岩が邪魔をしていて細い道が二つに分かれていた。

 どっちを通ったにせよたどり着く場所は同じ場所なのだが、敵は今姿を消しているため、容易に近づくとこっちが返り討ちを浴びてしまうだろう。

 そうならないためにもここは二手に分かれて両方から挟み撃ちを掛けるようにして行くことにした。
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