モンスターハンタールチフェル
 ノアはアンの乱舞が終わったのを見計らって、アンにどいてもらうよう指示して、ガンランスの銃口をオオナズチの腹部へと向けると、熱を収束させる。そして、

 ズガァアアアアアン!!!

 またしても竜撃砲が放たれて、爆音と同時にガンランスの銃口から発したすさまじい爆炎が、オオナズチの体を包み込んで大火傷を負わせたのだった。

「グギャアアアアア!!!」

 二発も食らえば、いくら古龍だからといっても体が持たないだろうと、二人は考えていたようだが、どうやらそれを覆すのが古龍の得意分野といった所のようだった。

 確かに集中攻撃を与えた腹部は焼け爛れて赤く血がにじんでいたが、どうやらこいつの体表は想像以上の硬さを誇っているようだった。

 他の部分は全くと言っていいほど無傷の状態だった。

「ちっ! さすがはGクラスの古龍だな、弱点の攻撃でも諸ともしないぞ」

「どうする? 後三時間しか残されていないわよ!?」

 さすがにこの状態では後三時間でこいつを倒す事は不可能に近い、撃退するにしても奴にダメージを与え続けなければ撃退は無理だろう。
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