ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ
　ルチナは右手の篭手をはずして素手で触り、率直な感想を言ってしまった。

　どうやら誰も聞いていなかったらしく、もしこれをすばらしいと思っているハンターに聞かれたら説教をくらうところだったろう。

「いや～見れて良かったよ、ありがとな！」

「まさかオオナズチを撃退しちゃうなんて、さすがねあなた！」

　ハンターたちは離れた所で立っていたハンターにお礼を言って自分の席へと戻って行った。

「皆さん、ありがとうございます」

（！！）

　アレックはその声に反応してふとそのハンターの方を振り返って見ると、そこには村の近くの林で出会ったあの花のような格好をしたハンターだったが、今はあの時のようなピンクの鎧ではなく、全身純白の露出の多い、頭に青く輝く角を生やした姿で手を振って笑顔で立っていた。

　ようやくざわめいていたハンターたちが全員元の位置に戻って、今はアレックたちがそこに残されたままの状態になったのだ。

　そしてアンが視線を四人に移し、自分を見ているアレックと目が合うと驚いた表情をしてすぐさま笑顔へと戻し、アレックの元へと歩いて来た。

「久しぶりね、アレック！」

「あ、ああ」

　アレックはアンの服装に少々戸惑いながらも顔を紅潮させて返事を返した。

「ん、アレック知り合い？」

「え、ああ、そうアンだよ。ほら登録する時に話した…」

　ルチナは右手をあごに当てて考える仕草をしていると、突然アンの後ろで立って見ていたノアが、驚いた表情で前に出てきた。
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