モンスターハンタールチフェル
 さっきまでのキリンシリーズの防具姿ではなく、今はノースリーブにスカートと、腕にはカフスといった服装をいているアンが、笑顔でアレックたちに開いてるソファーを譲って自分は机の椅子に腰掛けた。

「それじゃあ話を始めていいかしら?」

 全員が適当な位置に納まると、アンがさっきまでの話の続きを切り出した。

「俺から始めていいか?」

 ノアが入り口の扉の前に腕組みをして寄りかかりながら、話の先手を買って出たのだった。

「まあ、セレナから聞いているかもしれないが一応自己紹介をしておく、俺の名前はノア=アーティネル、彼女がアン=フランベルグだ。今から二年前にハンターをやり始めて、今じゃ見ての通りトップハンターの仲間入りさ」

「トップハンターって言ってもまだまだ見習いの所もたくさんあるんだけどね…」

 なぜだろう、こうして見るとアンとノアは自分たちとあまり変わらない年齢で、やっていることも大差を感じられないのにどうしてかその二人が遠い存在に感じられた三人であった。

 まさしくこれこそが天才と凡人との違いなのだろう。
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