モンスターハンタールチフェル
 アレックたちが座っているソファーの後ろの窓際に寄りかかっているシックルは、呆れ口調で三人にそう言うなり、三人ともこちらを振り向いて笑って見ているシックルを驚いた表情で見つめ返した。

「あんたたちが昨日倒して来たダイミョウザザミ、実の所今までの討伐タイムの中でトップらしくて、それを聞いた他のハンターたちがみんな度肝を抜かされてたよ」

 まさかハンター登録を済ませたばかりのしかもまだ若いハンター三人組に、それよりずっと前から狩りを経験して来ているハンターたちが先を越されたとなると、やはり熟練ハンターとしては納得いかないだろう。

 確かに、あのダイミョウザザミの討伐依頼は以外にも早く終わってしまっていた。

 しかしそれはちょっとした偶然と、どうなのだろうルチナの的確な判断と指揮によるものだったのだ。

「何はともあれ、お前らも有名人ってな訳か」

「ぼ、僕が有名人!?」

「やったじゃない、これであたしたちもアレックに追い付いたわよ!」

(そりゃありがたいことだな、これで調子に乗って他のハンターにケンカ売られるようなことにならなければいいが)
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