モンスターハンタールチフェル
「ちょっと、あんたたちだけで話してたらこっちが意味不明なんだけど?!」

 ルチナはやはり堪忍袋の緒が切れて、二人の会話に割って入っていった。

「あ、ごめんなさい、そういうつもりじゃないのよ本当に」

 なぜかさっきからアンが謝ってばかりだった。

「ねえノア、もう隠す必要はないでしょ?」

「ああそうだな、誰も外で耳をそば立てている奴もいないみたいだしな」

 アンとノアは二人だけの会話を終わらせてアレックたちの方に向き直り、アンは右手のカフスを取り、ノアは右手の防具を外した。

「これでお分かりいただいたかしら?」

 そして二人は右手の平を自分に見せる感じで、アレックたちに手の甲が見えるようにした。

「…!!?」

「うそでしょ!!?」
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