モンスターハンタールチフェル
「何だって!!?」

「右手に傷が… あるよ!?」

 そうだったのだ、アンとノアの右手の甲にはアレックとルチナと全くそっくりな傷跡がハッキリと確認できた。

「まさか…」

「そうだ、お前ら二人と同様、黒龍を封印した英雄を親に持つ滅龍士さ」

 今度はアレックたちが度肝を抜かれる番だった。

 さすがのルチナもこれには言葉を失っていた。

「もしかしてあんたたち、王女様とその護衛の兵士ってことかい?! まさかこんな身近な所でハンターをやっていたなんてね…」

 どうりで美しいわけだった、そうでなければアンがただの村人なんて全くの不釣合いだからだ。

 そう、アレックが村を出た時の格好みたいに不釣合いだった。
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