モンスターハンタールチフェル
「私たちが国を出た後に聞いた話によると、あの後にお父様は自害して亡くなられたって… でも、それはしょうがなかった! あの時捕まっていれば黒龍がまた復活していたかもしれない、お父様にとってそれが最善の方法でしかなかったのよ…」

 アンの目には大粒の涙が溢れていた。

 すぐにアレックたちから目を逸らし、涙をぬぐっていた。

 そしてノアが歩み寄り、アンの肩を軽く叩いて少し落ち着かせてあげた。

「…」

 アレックたちは何も言えず、ただ黙って見ている事しか出来なかった。

「今日はこの辺で帰らせてもらうよ、続きは落ち着いてからでもしよう」

「ああ、そうしよう」

 シックルはアレックたちに「気利かせなさい!」と言いながら、先頭きって部屋を出て行った。

 それに続いてアレックたちに、ノアも付いて来た。
< 236 / 645 >

この作品をシェア

pagetop