ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ

「ペイルって最高のお手伝いさんだわ！　…？　アレック何処行くの？」

　ルチナはベットに寝転がっていると、開けたままの扉から、アレックが廊下を一階に向かって歩いて行くのを見つけてそう声を掛けた。

「いつものやつ」

　とりあえずそう返答が帰って来た。

　それを聞いたルチナは理解したらしく、自分も行くと言ってレインに「散歩に行って来るから！」と伝えると、アレックの後に付いて行った。

　・　・　・

　二人はハンターたちでにぎわう酒場を後にして正面入り口から外に出ると、既に外は街灯と月明かりしか周囲を照らす物が無く、それだけでも心が和む雰囲気をかもし出していたのだ。

　そして二人は歩き出すと、酒場の裏にある広い空き地のど真ん中の、刈り取られずに残っている大きな木の根元まで行き、そこに腰を掛けてまた点々と輝く星たちが見える夜空へと視線を移し、いつものように頭の整理を行うのであった。

「これで滅龍士が四人集まったんだよな」

　アレックが話を切り出す。

「アンも私たちと同じく両親を失っていたのね。なんかおかしな設定ね、滅龍士に選ばれた人はみんなこうだったのかな？」