モンスターハンタールチフェル
「さあ、でもまだノアのこと詳しく聞いてなかったな」
「それは明日聞けばいいことよ、それよりも肝心なのはあたしたちとアンたちのこのかけ離れた差よ! 同じ滅龍士としてランクに大きな差があるっていうのはちょっと気に食わないわ」
「しょうがないだろ、アンたちは二年前からギルドにハンター登録してここまで上がって来てるんだ、ついこの前登録したばかりの俺たちがただのダイミョウザザミを、しかも最速記録を出したからと言ってトップハンター入り出来るわけじゃない、そういうのは時間を掛けてじっくりと腕を磨き上げてこそ手に入れることが出来た証で…」
「うるさい! そんなこと言われなくても分かってるわよ!」
「…」
「…」
しばらく二人は空を見上げて、空き地には静けさが戻って来た。
そこに優しく風が吹いて来て、周りの草木を揺らしながら通り過ぎて行く。
そして耳を澄ますと辺りから虫たちの合唱が聞こえて来て、光を放つ虫『光蟲』がふわふわと木の周りを漂っていた。
それから二人は部屋に戻るまでずっと口を開くことなく、夜空に浮かぶ星たちに照らされながらその場に、一枚の絵のようにじっとしていたのだった。
「それは明日聞けばいいことよ、それよりも肝心なのはあたしたちとアンたちのこのかけ離れた差よ! 同じ滅龍士としてランクに大きな差があるっていうのはちょっと気に食わないわ」
「しょうがないだろ、アンたちは二年前からギルドにハンター登録してここまで上がって来てるんだ、ついこの前登録したばかりの俺たちがただのダイミョウザザミを、しかも最速記録を出したからと言ってトップハンター入り出来るわけじゃない、そういうのは時間を掛けてじっくりと腕を磨き上げてこそ手に入れることが出来た証で…」
「うるさい! そんなこと言われなくても分かってるわよ!」
「…」
「…」
しばらく二人は空を見上げて、空き地には静けさが戻って来た。
そこに優しく風が吹いて来て、周りの草木を揺らしながら通り過ぎて行く。
そして耳を澄ますと辺りから虫たちの合唱が聞こえて来て、光を放つ虫『光蟲』がふわふわと木の周りを漂っていた。
それから二人は部屋に戻るまでずっと口を開くことなく、夜空に浮かぶ星たちに照らされながらその場に、一枚の絵のようにじっとしていたのだった。