モンスターハンタールチフェル
「はっ!!」

 そして、リオレイアの頭に無数の残像が襲いかかる。

(…!!!)

 アレックは目を疑った。

「み、見えない?!」

 プリルの腕が、あり得ないほど驚異的なスピードで剣を振っていたのだ。

 人間でここまで凄い技が出せるのは他にいるのだろうか?

 そういえばアンも鬼人化を使えたが、やはり熟練度が違うのか、プリルの方が本当に“舞っている”感じがしたのである。

「ッァアアア!!」

 リオレイアは頭を自分の血で真っ赤に染めながら、必死に立ち上がりアレックの方を向いて、足を引きずるように歩いて来た。

「アレック、トドメだ!!」

 アレックはすかさず大剣を振り上げ、後ろで構えると、段々と力を溜めていく。

 すると、アレックの大剣に光が集まってきた。
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