モンスターハンタールチフェル
 村長はアレックの体を指差して言った。



「確かにここら辺のモンスターは弱い方かもしれんが、いくらなんでもそれは勇気があるというより、無謀すぎるぞ」

 村長の言う通りだった。

 このまま奴と遭遇して、爪でひっかかれでもしたら肉を根こそぎとられて終わりだ。



 それではどうしたものだろうか、防具を買うにしてもお金がいる。

 もちろん母さんのことだから〝全て必要な物は自力で手に入れなさい!〟とかで預けてくれている訳がない。



「しょうがないな、俺の昔使ってたやつをやるよ。
 ちょっと待ってろ」

 そう言ってまた村長は家の中に入っていって、そして少したった後、防具一式を抱えて戻ってきた。



「あ、ありがとうございます。
 でも、本当にいいんですか?」
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