モンスターハンタールチフェル
「ウソ!?
 でも今は平気なんだよね?
 どうしてレオみたいな人が?」

 その質問に、アレックは答えるのをためらったが、少し考えて口を開いた。



「昔、モンスターに襲われたことがあって、それが原因で小さいモンスターにも近づくことが出来なくなってさ」

 そう、アレックが壊れた竜車の中で一人ぼっちになったのは、モンスターに襲われたためだったのだ。

 アレックはその時のことを村に来る前の、先ほどのランポスとの戦闘で思い出したのだった。



「でもモンスターに対する恐怖が和らいだのは、母さんのハンターだった頃の昔話を聞いていたからかな。
 聞いているうちに段々とハンターっていうものに憧れを抱いてきて、そしたらいつの間にかモンスターに対する恐怖ってものを忘れていた。
 なんて言うか……逆にモンスターはすごいと思えるようになってきたんだ」

 そう、母親の話す武勇伝は全て、モンスターとの壮絶な戦いを繰り広げた話だった。
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