モンスターハンタールチフェル
「な、な、何……?」

「これ、この傷は怪我なんかでつく傷じゃないわ。
 これは……」

 アレックとルチナはその場で凍りついたように固まって、シックルの答えを待っていた。



「……呪いよ」

 わざとらしくシックルは声を落とし、そう言ったが……



「はい……?」

「うわ~、ウソらしぃ」

 二人はその答えに驚くどころか、シックルに偏見を持ってしまった。

 確かに二人とも似たような傷で、前々から気にはなっていたものの、呪いだとは考えた事が無かった。

 とはいえ、呪いなんて存在するものなのだろうか?



 段々とシックルが怪しく思えてきてしまった。

「何よあんたたち、このあたしを疑ってるわけ?!」
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