白衣の先生に恋しました。
手を震わせ泣きながら、怯えたように
俺を見た。


「陽奈ちゃん!俺だよ!
蒼だよ!瀬川 蒼!」


俺の名前をひたすら言うけど、そんな事
聞こえてないくらいで。


「切らないで…やだ…やだ!…いや………」


これ、フラッシュバックだ…
そう思った時にはもう号泣で。


「お願い…やめて…や…やだ……!」


やっぱり自分の腕を震える手でひたすら
守るようにしていた。


「落ち着こう!?
もう大丈夫だよ!俺は何もしない!」


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