白衣の先生に恋しました。
「陽奈ちゃん!大丈夫だから!」


「…っ…せ、んせ…?…」


「うん。もう大丈夫だよ」


俺の顔を見た瞬間、更に泣き出してしまった。


こんなに怖がるなんて…
やっぱり、女の子にはキツかったんだろう。


肩で荒い呼吸をして、涙は大粒で。
その涙を拭おうとしても震えて出来ない。


数十分、背中をさすりながら陽奈ちゃんの
涙と震えが止まるのを待った。


すると、ご両親が戻って来て。
陽奈ちゃんに入院の事をいろいろ話していた。


俺は邪魔だし、帰ろうか。
そんな事を思っていると、ご両親が
急遽、仕事に行かないと。
なんて言い出して…


< 131 / 425 >

この作品をシェア

pagetop