白衣の先生に恋しました。
「はい…そうなんです…。
はい、あ、大丈夫ですか?
分かりました…じゃあ俺が送りますね。
はい。ありがとうございます、失礼します」


「よし。じゃあ教室に荷物取りに行って
帰ろう。校長からお母さんにお話しするって」


「え…?」


話って…


「それはお母さんから聞いた方が良いよ。
陽奈ちゃん、立てる?」


「はいっ…」


「涙、拭こっか。ごめんね」


ティッシュで拭って、よし、と言い
笑った先生が少しかっこよく見えた。


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