白衣の先生に恋しました。
廊下側に座っていた男の子が心配そうに
私に話しかけてきてくる。


「ちょっと…ね…。」


「そっか…確かに顔色悪いね。
お大事にね」


「ありがと…」


この子…誰だっけ。
クラスでは話す方だし知ってるはずなのに
頭が真っ白になって忘れてしまった。


「ひなっ」


「え?」


「陽奈、大丈夫なの?帰るの?」


小声で呼ばれたと思えば、凛がいて。
少し離れた所には孝がこっちを見ていた。


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