白衣の先生に恋しました。
自分で逃げることが出来ていたら…
こんな状態になんてならなかったのに。


この腕も、傷だらけにならずに済んだ。
震えるようにならなくて済んだ。


何より、孝を怖がらずに済んだのに。


「…ん…ちゃん…陽奈ちゃん?」


「大丈夫?顔色が…少し悪い」


「…少し思い出しちゃっただけ…です、、」


あんな事に巻き込まれていなければ
思い出すだけで怖くなるなんて無かったのに…


「っ…」


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