白衣の先生に恋しました。
「違うよ、あんなの本心じゃない。」


先生はギュッと私の手を握った。


「っ…」


その温もりが悲しくてついに涙が
溢れてしまう。


「先生…言ってたじゃん!
大変じゃないって言ったら…嘘だ、って…」



私、この耳で聞いたよ?
ちゃんと…聞いちゃったよ…?


「うん…言ったね…確かに言った」


ほら、言ったんでしょ?


「言い訳になるかも知れないけど…
陽奈ちゃん、最後まで聞いてた?」


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