白衣の先生に恋しました。
「あの時の会話の最後まで」


え…?最後、って…


「最後って……っ?」


先生はベッドに横になっている私の
横に座ってしっかりと私の目を見る。


「あの時、確かに俺は言った。
震えて泣いてしまう子が居たら大変です、って」


うん、聞いたもん…


「でも、その後に続けて言ったんだよ」


もしかして…
私が泣いて孝が来てくれた時に…



「だけど、陽奈ちゃんが泣いていても
大変だとは思いませんって」


「え…」


「その瞬間ね、あの先生に言われちゃった。
特別な感情を持ってはダメですよ、って」


特別な感情…


私はその言葉に少しドキッとした。


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