白衣の先生に恋しました。
「あ、しんどかったら残してくれて良いからね」


「あ…」


実は、美味しいって言ったうどんも
喉を通らなくて。


さっきから箸で麺をすくうけど口には
入れられない。


こんなに自分の体調が悪いと思って
いなかった…。


「少なめに入れてみたんだけどね…」


申し訳なかった。


せっかくの好きな人の料理なのに…
しかも"先生"の手料理なんて滅多に
食べれないのに…


悔しくて、情けなくて
テーブルの下で手を握りしめた。


「少し…横になって良いですか…」


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