白衣の先生に恋しました。

蒼side

寝室に向かう華奢な体を見つめていた。


普段なら絶対に居ない人が。


しかも、女子生徒が。


自分の家に居るなんて未だに信じられない。




ーー保健室の前で黒田くんと居て、
様子が変だと思えば泣いていた陽奈ちゃん。


まさか…


まさか、あの時の会話を聞かれているなんて
思いもしなかった。


最悪なことに、泣いてしまったせいで
重要な部分を陽奈ちゃんは聞いていなくて



"やっぱり……死ねば良かった…
消えれば良かったんだよっ!"


"瀬川先生なんか…大っ嫌い!!!"


2つの言葉は俺の中からずっと消えない。


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