白衣の先生に恋しました。
だけど見つからなくて。


メールも何件…いや、何十件も送った。
だけど既読にならない。


流石に焦り始めた。
あの日からずっと死にたいって言ってたから。
何度も死のうとして苦しんでいるから


学校の外を走って探していると雨が降ってきて。
上着を羽織っているのに肌寒さを感じた。


だけど…


なによりも陽奈ちゃんが心配だった。


だから雨なんて1ミリも気にせず探していると
そんな俺を見兼ねた校長に止められた。


「瀬川先生!早く戻りなさい!
あなたは保健室の仕事もあるのですよ!」


そうだ。本当に、校長の言っていることは
正論だった。


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