好きです─。*恋物語*《短編》
『…和田、さん…。』
私の声に反応し振り向くと、彼はリハビリを止めクールだけど何処か色っぽい視線を私に向けた。
「??…あぁ、こんにちは。あれ?今日はお一人ですか?」
『あ、はいっ。………。』
気になってる人や、好きな人とは会話が続けられない自分の弱さに腹が立つ。
今日一人で来たのは和田さんに伝えたい事があるからなのに…。
お父さんのリハビリが終わって、エレベーターで病棟に向かう途中…今しかないと思った私は思い切って口を開いた。
『和田、さん…!あのっ……』
「ははっ、どうしたんですか?難しい顔して。」
『いえ…あの…っ……』