好きです─。*恋物語*《短編》
たった一言言うだけなのに怖じ気づいてる…。
好きですって伝えたいのに…色んな葛藤が胸の中を渦巻いて言葉をなかなか口に出す事が出来ない。
─チンッ─。
「あ、着きましたね。」
『えっ…?』
そんなこんなでエレベーターはあっという間に病棟に着いてしまった。
お父さんをベッドに寝かせると、いつも通りお父さんに向かって「今日は、お疲れ様でした。」とにっこり笑いかけて挨拶をした。
私も、いつも通り【ありがとうございました】と笑顔を向ける。すると、和田さんが口を開いた。