好きです─。*恋物語*《短編》
毎月、毎月、計画書に目を通しては署名をした。
それももう、今日で最後になる。
(…やっぱり寂しいよ…。)
署名欄にペンを走らせていると静かに和田さんが口を開いた。
「…今後の担当は…別の者が付きますので─」
『─和田さんっ。』
「??どうしました?」
『…お伝えしたい事があります。』
今しかない…今しか言えない…!
振られても良い。だって明日から和田さんは来ない。
もう無関係になる人─。