好きです─。*恋物語*《短編》

私は小さく息を吸い込み、そして─

『私、和田さんの…事が…好き、です。』

「えっ─?」

…言っちゃった─。

『好きなんです…和田さんの事が……好きに…なっちゃんです…。気が付いたら好きに…なってて…。』

(上手く伝えられないのが腹立たしいけど、これで良い。これで満足だから。)

「そうですか…。困りましたね…」

…ズキンッ…

(困る…か…。)
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