強すぎる彼女と優しすぎる彼
「?」
龍仁に手を引かれるままに佳子は車を降りた。

「こっち」
足場が悪いあぜ道を龍仁は佳子の手を引いて歩いてく。

「ついた」
「・・・すごい!」
二人がたどり着いたのは高台の上で、空と海しか見えないような景色が広がっていた。

「きれ~」
思わず漏らした佳子の言葉に龍仁がやっと笑顔になる。
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