強すぎる彼女と優しすぎる彼
「でも、足痛すぎ」
佳子の言葉に龍仁は優しく笑った。
「サンダル買うか」
「それ、賛成。足が壊れそう。」
二人は手をつないで靴屋へ向かった。

靴屋から出てきた二人はおそろいのサンダルを履いている。

今の自分たちの状況に、二人は笑いあった。

一年で二人の好みも、性格までも変わったように思う。
一番変わったのは二人の関係かもしれないと思った。

結婚がゴールじゃない。
結婚してからが始まりで、こうして変化しながら歩んでいくのだと思った。
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