強すぎる彼女と優しすぎる彼
「すっごく素敵な家だね」
一通り司に家の中を案内してもらった佳子たちはそのデザイン性の高さに、司が建築家になれるんじゃないかと本気で思った。
イベントの企画依頼から広告依頼などたくさんの仕事でスケジュールがうまっている司の才能を再確認する家だった。
「佳子、お茶のもう」
「うん。あっあれ」
佳子が龍仁に言うと
「はいはい。」
と龍仁はバックからプレゼントを出した。
「これ、まだ早いんだけどどうしても欲しくなって、買っちゃった。」
佳子が龍仁から紙袋を受け取り桃に渡す。
「え~気を使わなくてよかったのに。ありがとう。」
「ありがとう」
桃から司がプレゼントを預かり包装を開けるとピンクの服や小物がいくつか入っていた。
「かわいい!!」
桃がさっそく手に取る。
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