強すぎる彼女と優しすぎる彼
佳子は寂しさを紛らわせようと仕事に打ち込んだ。
「私が直接みてくるから」
「高岡さん忙しいからいいですよ。写真とってきます。」
「いいから」
普段は後輩や部下にお願いする現場の視察すら自分から向かう。

現場をみてさらにアイディアが浮かぶと企画案の練り直しや直接企業側に新たな変更プランを持ち掛けた。

取引先からは仕事熱心な対応により、信頼をおかれているが身内の上司としては後輩たちはそのやる気に少し違和感を感じていた。

「高岡先輩、どうしたんですか?」
「ん?」
「なんか違いません?」
「なにが?」
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