強すぎる彼女と優しすぎる彼
「ごめん」
龍仁が笑いながら謝ると
「でもうれしい」
と佳子は小さくつぶやいた。

龍仁は佳子が心配で北海道から夜も眠らないで帰ってきた。佳子のアパートから自分の部屋に戻るとソファで自分のシャツを着て眠る佳子がいてすぐに起こしたい衝動にかられた。

やっぱり離れられない。

そう考えながらしばらく佳子の寝顔を見つめてから佳子を着替えさせ、おかゆを作っていた。
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