強すぎる彼女と優しすぎる彼
離れている時間も前よりはお互いに寂しくない。
龍仁は休日は北海道のジュエリーショップへ行ったり、ネットで佳子の好きそうなデザインの指輪やウェディングドレスを探した。
佳子の両親に挨拶へ行くためのスーツを新調したり、一般常識を調べる時間もほどよい緊張感と、未来への期待が膨らみ幸せな時間だった。

佳子も定時になると帰宅するようになり、龍仁の家に着くと写真と一緒に定時で帰宅したことを報告した。
すると毎日のように指輪やドレス、スーツの画像が送られてきて、感想を聞いてくる龍仁。離れていても幸せな時間を共有していた。


佳子は少しずつ後輩への対応も変化していた。今までは自分がしっかりとやらなければと行っていたことをあえて後輩に回し、仕事を早く覚えられるようにと配慮した。

まだ会社には報告していない。受け持っている仕事には最後まで責任を持ち行えるように、気合を入れなおした。
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