強すぎる彼女と優しすぎる彼
「佳子。」
龍仁の声に佳子が目を開けるとすでにタクシーはホテルについていた。
「ごめん。龍仁も眠いのに。」
「全然。佳子は早朝についてから寝てなかったんだろ?」
「でもずっと北海道で疲れたでしょ。なれない場所で」
「まぁな。でも今日のために頑張ってきたからな。テンション上がってる。」
そんな会話をしながらホテルの部屋に入るとそこには豪華なディナーが用意されていた。

「なに?」
「いいから」
龍仁の誘導で部屋に入るとテーブルの上には落ちそうなほどのごちそうが並んでいた。
その中心にはカードがあり、そのカードを手にした龍仁が佳子に渡す。
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