強すぎる彼女と優しすぎる彼
「もう!」
そう言って龍仁の胸をたたく。
そんな佳子の反応も喜びのあかしだと知っている。

「結婚しよう!」
「もちろん」
ふたりは生きてきた中でも一番のきらきらとした幸せな夜を過ごした。

どんなことがあっても乗り越えていける。

二人ならば大丈夫。

そんなことをぬくもりで確かめながら過ごした時間はあっという間だった。
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