強すぎる彼女と優しすぎる彼
桃のフロアへ階段を駆け上がる。途中で自分のヒールが邪魔になりはだしで駆け上がった。
そして・・・


「桃!しっかりしろ!桃!」
担架に乗せられて運ばれる桃の姿を見た。
全身のあちらこちらから血が出ている。

「桃っ!!」
佳子の声にも反応はなく頭から血が流れている。
「桃!しっかりして」
桃にすがりつこうとする佳子を追いかけてきた龍仁が抱きとめた。
司が桃の手を握りついていく。

桃が搬送されてすぐに最終プレゼンの開始時間になった。
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