強すぎる彼女と優しすぎる彼
「ごめん」
「俺は佳子ひとりくらい持てるぞ?もっと頼れよ。」
「うん」
「・・・こんなくさいこと言ってるけどさ。俺も必死なんだよ。」
佳子がふっと笑う。
「そう言っておいて再来週から仕事が始まったら忙しくてあんまり話聞く時間をうまく作れないかもしれないけどさ。佳子の話は聞きたいからさ。」
「うん。ありがとう。」


ひとりで抱えず二人で分かち合い家族の形を作っていくことを二人は決めた。

こうしてひとつひとつ家族の形やルールができていくのだと佳子は思った。

自分たちの作る家族の形はどんな形なのか。
未来に期待や夢も広がる新生活のスタート。

そんなときも龍仁が隣にいてくれた。
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