My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 1
染めて出る色ではない。夕陽に照らされて一本一本がキラキラと銀に輝いていた。
「なに、これ」
手と声が震える。
いきなり知らない場所に来てしまったという、有り得ない現実。その上自分の身体にも異変が起きていたことに私は愕然とした。
だが確認してすぐのことだ。
周りが再びざわめいた。前にいる兵士たちも目を丸くする。
それもそのはず、銀の輝きがスーっと消えていき、元の何の変哲も無い黒髪に戻っていくではないか。
その一部始終を間近で見てしまった当の私はその場で固まるしかなかった。
さっきまでざわついていた街中も今はシンと静まり返っている。
「――こ、この娘は城で調べる!」
その静寂を破ったのは兵士の大声。
「それまで絶対に大事にするな! わかったな!!」
兵士はまだ呆然とする人々に向かい言い放った。
そして、私はわけがわからないままに兵士たちに拘束されることになった。
「なに、これ」
手と声が震える。
いきなり知らない場所に来てしまったという、有り得ない現実。その上自分の身体にも異変が起きていたことに私は愕然とした。
だが確認してすぐのことだ。
周りが再びざわめいた。前にいる兵士たちも目を丸くする。
それもそのはず、銀の輝きがスーっと消えていき、元の何の変哲も無い黒髪に戻っていくではないか。
その一部始終を間近で見てしまった当の私はその場で固まるしかなかった。
さっきまでざわついていた街中も今はシンと静まり返っている。
「――こ、この娘は城で調べる!」
その静寂を破ったのは兵士の大声。
「それまで絶対に大事にするな! わかったな!!」
兵士はまだ呆然とする人々に向かい言い放った。
そして、私はわけがわからないままに兵士たちに拘束されることになった。