My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 1
流石に視線は合わさずにラグは口を開いた。
「見たとおり、オレは術士だ。だが今はこういう厄介な体でな。こうなると、しばらく術が使えない。このままそいつの護衛をしてくれたら助かるが……嫌なら、今すぐ帰ってもらって構わ」
その時、私の横を突風のように何かが通り過ぎていった。
それがセリーンだとわかると同時、
「ぎゃああぁぁ~~!!!」
ラグの叫び声が辺りに響いた。
(へ?)
その光景に私は目を点にした。
セリーンが、ラグの小さな身体を全身で強く抱き締めていた。
しかもそんな彼女の顔はまさに至福といった表情。
先ほどまでのクールでカッコいい彼女とはまるで別人で、私はただただ呆気にとられてしまった。
「可愛い! 可愛すぎるぞっ!!」
「く、苦し……は、離せぇえええ~!!」
ラグの顔は面白いくらいに真っ赤に染まっている。
それはきっと力を入れているせいだけではない。
彼の顔は今、彼女の豊満な胸の間に見事に埋まっている状態だった。
「ぶはっ! ……な、なんなんだアンタは!?」
漸く彼女の腕(胸?)から脱出できたラグは、即様彼女から距離を取って叫んだ。
その顔はまだ真っ赤だ。
「あぁ……」
セリーンはさも残念そうに今まで彼を抱き締めていた腕をがっくりと落とす。
「あぁ、じゃねぇ!! ふざけるな! へ、変態かアンタ!?」
「変態とは失礼な……」
言いながらゆっくり立ち上がるセリーン。
「見たとおり、オレは術士だ。だが今はこういう厄介な体でな。こうなると、しばらく術が使えない。このままそいつの護衛をしてくれたら助かるが……嫌なら、今すぐ帰ってもらって構わ」
その時、私の横を突風のように何かが通り過ぎていった。
それがセリーンだとわかると同時、
「ぎゃああぁぁ~~!!!」
ラグの叫び声が辺りに響いた。
(へ?)
その光景に私は目を点にした。
セリーンが、ラグの小さな身体を全身で強く抱き締めていた。
しかもそんな彼女の顔はまさに至福といった表情。
先ほどまでのクールでカッコいい彼女とはまるで別人で、私はただただ呆気にとられてしまった。
「可愛い! 可愛すぎるぞっ!!」
「く、苦し……は、離せぇえええ~!!」
ラグの顔は面白いくらいに真っ赤に染まっている。
それはきっと力を入れているせいだけではない。
彼の顔は今、彼女の豊満な胸の間に見事に埋まっている状態だった。
「ぶはっ! ……な、なんなんだアンタは!?」
漸く彼女の腕(胸?)から脱出できたラグは、即様彼女から距離を取って叫んだ。
その顔はまだ真っ赤だ。
「あぁ……」
セリーンはさも残念そうに今まで彼を抱き締めていた腕をがっくりと落とす。
「あぁ、じゃねぇ!! ふざけるな! へ、変態かアンタ!?」
「変態とは失礼な……」
言いながらゆっくり立ち上がるセリーン。