My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 1
どちらかと言うと出会ってから顔よりもその背中を多く見ている気がする。
(へぇ……)
ここぞとばかりにじろじろと見る私。
まずその伏せられた睫毛が意外にも長いことに驚いた。眉は男らしくきりりと上がっているし、鼻筋は通っているし……。
お世辞でなく十分にカッコいい系統に入る顔をしていることに気づく。
(いつもあんなふうに怒ってばかりいなければいいのに……)
本人が聞いたら余計なお世話だとまた怒鳴られそうなことを考える。
それに今はいつも眉間に寄っている皺がないせいか、なんとなくあの可愛らしい少年の面影が見えた気がした。
きっとラグも子供の頃はあんなふうに可愛かったのだろう。
(あれで本当の子供らしく無邪気に笑ったりなんかしたら、セリーンがまた大変なことになっちゃうだろうな)
想像して私は小さく笑ってしまった。
と、ぱっとその青い瞳が開いてドキリとする。
(へぇ……)
ここぞとばかりにじろじろと見る私。
まずその伏せられた睫毛が意外にも長いことに驚いた。眉は男らしくきりりと上がっているし、鼻筋は通っているし……。
お世辞でなく十分にカッコいい系統に入る顔をしていることに気づく。
(いつもあんなふうに怒ってばかりいなければいいのに……)
本人が聞いたら余計なお世話だとまた怒鳴られそうなことを考える。
それに今はいつも眉間に寄っている皺がないせいか、なんとなくあの可愛らしい少年の面影が見えた気がした。
きっとラグも子供の頃はあんなふうに可愛かったのだろう。
(あれで本当の子供らしく無邪気に笑ったりなんかしたら、セリーンがまた大変なことになっちゃうだろうな)
想像して私は小さく笑ってしまった。
と、ぱっとその青い瞳が開いてドキリとする。