ヤマタノオロチ


「・・・師?王様なのに、師匠なんているんだ?しかも釣りの師匠とか?ハハッ!」


 ・・・なんだ・・・。


「気がついていたのか・・・だったら、気安く声をかけるな女。殺されるぞ。」


 庶民が王に対して気やすく声をかけようものなら、勘違いされて殺されるコトだってある。


 いまだ、スサノオには嫁もいなければ子もいない。


 自分が死んだ後、新たに王になれる存在がいない。


 今はそんな危うい状態なのだ。


「大丈夫よ・・・私、女だもん。」


 どんな根拠だ?


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