ヤマタノオロチ
後 三節
「まったく・・・何の対策も練られていないじゃないか?何考えているんだ?あいつは?」
あれから、数ヶ月たった。
川はますますやせ細っていた。
銀の量が増えてきたのだ。
すぐに対策をねろと、あの時忠告したというのに、まったく何を考えているのだ?わが子は・・・。
「まったく・・・王になって、反抗的になりおったか・・・これは少し注意してやらんと・・・。」
オロチは、大きくため息をつくと、再び国に向かうことを決意する。
それが・・・・・破滅への序曲。
それが・・・今生の別れの歌・・・・・・。