ヤマタノオロチ


「この国で剣術にもっとも長けているのは誰か?申せ、ワノスケ!」


 ワノスケを睨み声を上げる。


「それは・・・王を除いて他におりませんが・・・。」


 ワノスケのしりつぼみの声。


 これは、比喩でもお世辞でもなく事実だった。


 この国において、スサノオウに勝る剣術使いはいなかった。


 それは・・・・・・。


 それだけオロチの腕が良いことを証明することであり・・・。


「ならば、俺が行くのが当然の摂理だろう?ワノスケ留守を頼む!」


 言うと、スサノオウは剣を腰に巻き神殿を後にした。


 4~5人のお供を連れ・・・。


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