ヤマタノオロチ



「よい。・・・どうした?」


 女仕官というコトは、妻であるクシナダに使えているものというコト。


 クシナダに何があったと言うのだ?


「・・・クシナダヒメが・・・病に倒れました。」


「!」


「なんだと!」


「それは、まことか?」


 驚愕の表情を浮かべたのは、スサノオウだけではなかった。


 その場にいた、周りの家臣たち、すべてが一様に驚きと不安の表情を浮かべる。


「して、容態は?」


 ワノスケが代表して質問するが・・・。


「長くないかと・・・。」


「医者には?」


 この質問はスサノオウから。


 当時の医者は同時に神官を勤める。




< 49 / 70 >

この作品をシェア

pagetop