ヤマタノオロチ
「よい。・・・どうした?」
女仕官というコトは、妻であるクシナダに使えているものというコト。
クシナダに何があったと言うのだ?
「・・・クシナダヒメが・・・病に倒れました。」
「!」
「なんだと!」
「それは、まことか?」
驚愕の表情を浮かべたのは、スサノオウだけではなかった。
その場にいた、周りの家臣たち、すべてが一様に驚きと不安の表情を浮かべる。
「して、容態は?」
ワノスケが代表して質問するが・・・。
「長くないかと・・・。」
「医者には?」
この質問はスサノオウから。
当時の医者は同時に神官を勤める。